【日本全国】変わったお雑煮をご紹介!もちを使わないお雑煮もあり!?

グルメ

こんにちは。ataruです。
今年(2023年)も早いもので、残り4日程度になりました。まもなく年末年始のお正月休みに入られる方も多いのではないでしょうか。

さて、皆さんはお正月にお雑煮は食べますか?→私は大好きです。お正月に食べる食べ物は?聞かれたら、まずは「お雑煮」を思い浮かべる人が多いと思います。

そんなお正月の定番料理であるお雑煮には、実は地域によって様々な特徴や違いがあることも有名です。

今回はお正月休みにちなんで、日本全国には一体どんな変わったお雑煮があるのか?色々と調べてみましたのでご紹介します。

※全国のお雑煮情報を調べるにあたって、主に下記のサイト様の情報を参考にさせて頂きました。

①ランキングー!様:食べてみたい!日本全国ご当地「お雑煮」ランキング(1~10位)
②ハフポスト日本版編集部様:ご当地の「お雑煮」ランキング。
③Grape様:日本全国『お雑煮多様性』マップ 珍しいお雑煮がいっぱい。
④農林水産省など。

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変わったお雑煮No1 栄養たっぷり。広島県の「かき雑煮」

広島はかき(牡蠣)が有名なことは知っていましたが、牡蠣を入れたお雑煮があることは知りませんでした。変わったお雑煮で検索すると、どのランキング系のサイトにも必ず紹介されています。

Q:なぜ牡蠣をお雑煮入れるのでしょうか?
A:それは、牡蠣は福を”かき”あつめる縁起物と言われているところから来ています。

なるほど!お正月は縁起が良いものを食べたいですし、広島の牡蠣はちょうどお正月頃の1月~2月が旬ですね。栄養価も抜群で新年に家族で食べるにはもってこいの食材です!

引用:徳島県 かき雑煮 農林水産省のHPより(農林水産省ホームページ (maff.go.jp)

変わったお雑煮No2 甘い!香川県の「あんもち雑煮」

全国的にお雑煮に入れるお餅はあん無しが基本だと思いますが、香川県ではあんもちを使ったあんもち雑煮がとても有名です。お汁は白味噌仕立てで、中には甘いあん入りの丸餅を使います。

Q:なぜ香川県はあんもちを使うのでしょうか?
A:この理由は香川県の歴史的背景からきているようです。

まず香川県は温暖な気候で雨がとても少ないことで有名です。その証拠に香川にはため池がとても多くあります。(県内に約1万2000か所のため池があり全国で3番目の多さ。1位は兵庫県。県土の総面積に対するため池の密度では全国一です)

そんなとても雨が少ない香川県では、江戸時代に「さとうきび栽培」が奨励されて砂糖が特産品の1つでした。

だた、当時は砂糖はとても貴重品だったため一般庶民には十分にいきわたらず、江戸幕府への献上品として活用されていました。

でも庶民だって年に1回のお正月くらいは砂糖を使った甘いものが食べたい。普段の料理に使ったら無駄遣いがお国にばれてしまう。。。

→そうだ、あんもちしてお雑煮に入れて隠して食べてしまえ!…という発想から生まれた。というのが代表的な説のようです。とても面白いですね!

引用:香川県 あんもち雑煮 農林水産省のHPより(農林水産省ホームページ (maff.go.jp)

変わったお雑煮No3 徳島県祖谷地方の「もちなし雑煮!?」

徳島県の一部の地域(伊谷)では、そもそもお餅が入っていないお雑煮があるそうです。これは私も知らなかったので驚きました。初めて聞いた方は、え?お雑煮なのにお餅が入ってないの??となりますよね。

この餅無し雑煮のことを徳島では「うちがえ雑煮」と呼びます。その最大の特徴は、お餅の代わりに大きめのお豆腐(岩豆腐と呼ばれるもの)が入っています。

実際のうちがえ雑煮の画像がこちらです。

引用:徳島県 うちがえ雑煮 農林水産省のHPより(農林水産省ホームページ (maff.go.jp)

とても大きなお豆腐がどしっりと2枚もお椀に乗っかっているのが圧巻ですね。

Q:なぜお餅ではなくお豆腐を?
A:祖谷地方はとても米が育ちにくい地域だったため、昔はお餅を食べる文化があまりなかったそうです。伊谷地方は今でも「伊谷そば」がとても有名ですが、昔は主食はお米より麦やそばでした。

そのため、餅の代わりに保存がきき伊谷の名産品でもある豆腐を使ったとされています。

全国各地のお雑煮の雑学 まず餅の形が違う

お雑煮について色々と調べていると、お餅の形にも地域で大きな違いがあることがわかります。
→丸い餅なのか、四角い餅餅なのかで大きく違います。ざっくり言うと西日本は「まる餅」東日本は「角餅」が主流で使われています。

Q:ではなぜ?餅の形が西東で違うのでしょうか?
A:これは農林水産省のホームページによると
 ①もともと日本は全て丸い餅が主流だったが、江戸時代に角餅が作られるようになった。
 ②角餅は切り分けることで大量に作りやすく、丸い餅より角餅は運搬に便利でなので
  江戸から徐々に全国(東日本を中心に)広まっていった。と

なるほど!確かに丸い餅より四角い餅の方が箱に入れるときに便利ですね。また、人口が多い江戸では大量に餅を作るときに1つ1つ手で丸くするのではなく角餅を切り分けて作った方が大量生産にも向いています。

江戸で作られて運搬に便利だから、角餅は江戸から近い東日本を中心に広まっていった。
…ということですね。

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ではなぜ東日本は角餅、西日本はなぜ丸い餅?

東日本に角餅が多いことは分かりました。

Q:ではなぜ西日本は丸餅が主流のままなのでしょうか?
A:こちらも農林水産省などのHPによると様々な説がありました。
①角餅より丸い餅の方が保存がきく。
→角餅は切断面からカビが生えやすい、温暖な西日本の気候に向かない。

角が立たないという縁起を担いでいる。
→例えば京都のお雑煮はお餅だけでなく、入っている野菜もすべて丸い。という説です。

なるほど!もともとお餅は神様へのお供え物にも使われますし、角が立たないように丸くして縁起を良くするという考えも非常に納得感がありますね。

お餅は保存がとても難しいということも実体験から経験済です。。。実際に私も年末にお餅(丸餅)をたくさん頂いたのですが2,3日くらい冷蔵庫に入れず室内に放置してしまっていました。そして気が付くとすぐにカビが生えていました。→急いでカビを削って冷凍保存しました。トホホ。

(また今度、お餅の有効な保存方法を調べてみようと思います)

お雑煮に入れる餅を焼くか、焼かないか?

最期にお雑煮にお餅を焼いて入れるのか、そのまま焼かずに入れる(煮る)のかも違います。
東日本の角餅は焼いてから入れるのに対して、西日本の丸餅はそのまま入れる(煮る)ことが多いようです。

Q:では、なぜ角餅は焼いてから?
A:丸餅角餅に関係なく、お餅は焼いてからお雑煮すると煮崩れしにくくなるメリットもありますが角餅は丸餅より固い状態で保存されていたことが多かったため、焼くほうが早く柔らかくなる

なので、角餅はまず焼いてからが主流になっているという説がありました。

一方で丸餅はつきたてのお餅を使っていたことが多くもともと柔らかい状態だった。そのため、焼く必要はなくお雑煮に入れて一緒に煮るだけでよいことが多かったそうです。

こちらもなるほど!と思います。確かに丸餅は昔は杵のうすでついた餅を手でこねて作っているイメージがありますね。そのため、最初から柔らかいイメージがあります。

このように、普段何気なく食べているお雑煮でも少し調べてみると地域によって色々な違いがあることがわかりました。特に全国ご当地のお雑煮はその地方に行く機会があれば、ぜひ1度は食べてみたいですね!

以上、ataruでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。皆様、よいお年をお迎えください。

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