こんにちは。
昔から愛されている映画『ローマの休日』を知っていますか?
見たことはなくても名前くらいは一度は聞いたことがあるかもしれません。
日本語吹き替え版の声優が鬼滅の刃の声優に変わったことで、なにかと話題になっている『ローマの休日』ですが、この名作に元ネタはあるのでしょうか?
ひょっとして実話なのか?実話だとしたら誰が参考になっているのか?
今回はその辺を調べてみました。
ローマの休日のあらすじ

ローマの休日のあらすじを説明すると、
ヨーロッパのとある国の王女アンは過密なスケジュールや自由のない暮らしに嫌気がさし、ローマの街に抜け出してしまいます。
しかし、直前に打たれていた鎮痛剤の効果でアンは街のベンチで寝てしまいます。
ベンチで横になるアンを発見したのはアメリカの新聞記者ジョーという男で、ジョーは寝ているアンを心配し、家に連れて帰ります。
翌日になってアンが王女だと気付いたジョーは、『王女秘密のローマ体験』というスクープ欲しさに友人のカメラマンのアーヴィングと共にローマ案内役を買って出ることにしました。
好奇心旺盛なアンは露店で靴を買ったり美容院で髪をバッサリと切ったり、トレヴィの泉や真実の口など、ローマ市内を散策し、楽しみます。
自由奔放なアンに振り回されながらどこか楽しそうなジョーはお互いに惹かれ合っていきます。
夜になり、アンのローマの1日は終わろうとしています。
最後に訪れたのは船上のダンスパーティーです。
以下ネタバレ記載がありますので、嫌な方は飛ばしてください。
船上パーティーを楽しんでいるアンの元に、王宮から王女の捜索に来ていた警備員がアンを捕まえようとやってきます。
追手から逃れるために川に飛び込んだアンとジョーは見つめ合いキスを交わします。
「話がある」というジョーに言葉を止めたアンは、そのままお互いの身分を明かさずに王宮に帰っていきます。
ジョーは、「すごい写真が撮れた」と興奮して現像した写真を持つアーヴィングに水をかけ、写真をダメにして、アン王女との1日は記事にしないと決めました。
次の日、体調不良を理由に延期されていたアン王女の記者会見が行われました。
会見の場には新聞記者のジョーとカメラマンのアーヴィングの姿もあり、ジョーは改めて身分の差を感じます。
記者会見でジョーは「王女のご信念が裏切られぬことを信じます」とローマでの出来事を秘密にすることを誓います。
王女もまた、今回の訪問で一番良かった場所はどこかという質問に対し「ローマです。私はこの町の思い出をいつまでも懐かしむことでしょう」と答え、見つめあう二人。
アン王女は去り際に笑顔を見せますが、その目には涙の痕がありました。
ローマの休日が長く愛されている理由は分かりやすいストーリーと、身分違いの叶わぬ恋、アンとジョーとアーヴィングのコントのようなやり取りも見てて楽しいですよね。
何よりオードリーヘップバーンの可愛らしい姿と演技力も見どころです。
アン王女の天真爛漫な振る舞いだったり、涙を見せる悲しげな姿、王女としての凛とした姿は女性から見てもとても魅力的です。
ローマの休日の元ネタとされているもの
そんな昔から長く愛されているローマの休日ですが、元ネタはあるのでしょうか?
元ネタではないかと言われているものを紹介します。
ローマの休日の元ネタ①或る夜の出来事

或る夜の出来事という映画は1934年に公開されたアメリカ映画です。
ローマの休日は1953年のアメリカ映画なのでそれよりも20年近く前に公開された映画です。
富豪のわがまま令嬢エリーと曲がったことが嫌いな新聞記者ピーターが遠距離バスで出会い、お互いに第一印象は最悪ながら徐々に惹かれていき、最後はハッピーエンドになるというストーリーです。
この映画のすごいところは色々な名作に影響を与えているというところです。
・お互いの第一印象が最悪なのに最後は結ばれる
・男性がYシャツを脱ぐと裸(肌着を着ていない)
・男女が同じ部屋で寝ることになり、女の貞操と男のメンツを保つため境界線を張られる(作中ではロープに布団を引っ掛けて「ジェリコの壁」と呼ばれています)
・急にお泊りになった女性が男性の大きめのパジャマを借りる
・花嫁がウエディングドレス姿で式場から逃げ出す
どの設定もドラマや漫画やアニメで一度は見たことあるんじゃないでしょうか?
王道ラブコメの元祖と言っても過言ではないくらいドキドキ設定が盛り込まれていますよね。
古典的なラブコメの名作で、世間知らずなお嬢様と記者のラブストーリーはまさしくローマの休日を思わせます。
ローマの休日の元ネタ②エリザベス女王

2015年にイギリスで公開された映画に『ロイヤル・ナイト~英国王女の秘密の外出~』というものがあります。
この映画は今年で96歳を迎えるギリス史上最高齢・最長在位の英国君主エリザベス女王が、19歳の王女時代にロンドンの街中でお忍びの一夜を過ごした実話を基に映画化したものです。
1945年のヨーロッパ戦勝記念日の夜にリリベットこと後の英国女王エリザベス2世が、妹マーガレット王女と共に外出を許された先でお付きの目を盗んでロンドンの街へ抜け出します。
バスで行き違いになった姉妹は離ればなれになってしまい、リリベットは偶然居合わせた空軍兵士のジャックを巻き込んで色々なトラブルに遭遇しながら妹のマーガレットを探しに行くというストーリーです。
王女姉妹がその夜に実際に何を体験したかは本人だけが知る事実なので、作品はその謎の部分を映画的に想像して作られています。
王女と一般庶民という身分差や、お忍びで庶民の生活を疑似体験する設定はローマの休日にそっくりですね。
まとめ
映画ローマの休日の元ネタは『或る夜の出来事』か『ロイヤル・ナイト~英国王女の秘密の外出~』だと言われていますが、ストーリーや信ぴょう性的に『或る夜の出来事』の方が元ネタ感が濃そうですね。
元ネタがあろうとなかろうと、長らく支持されているのには変わりありませんし、逆に元ネタと言われている映画と見比べてみても面白そうですよね。
日本語吹き替え版も新しい声優となったので、改めてラブコメの名作を見返してみてはいかがでしょうか?
以上ataruでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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