こんにちは。最近電車に乗ることが減ってしまい、駅に行く機会が滅多になくなってしまいましたが、今JR駅内の時計と時刻表が次々と廃止され、撤去されているみたいなんです。
普段何気なくあったものが気づいたら無くなっていたってことはよくあることかもしれませんが、駅で時計と時刻表が無いってかなり不便なんじゃないの??
ということで、この2つが一体なぜ無くなっているのか調べてみました。
JR駅の時計と時刻表が消えている
昔は駅のホームではどこでもあった時刻表と案内板。
それが近年では・・・
あれ?無くなっている・・・
どうやらポケット時刻表も無くなっているようだ・・・
代わりにWebサイトやアプリのQRコードの案内のポスターが貼られています。
JR東日本は2019年3月一部の駅のホーム上から時刻表を撤去しており、その他の地域もすでに撤去が始まっています。
なお、駅のホーム内の時刻表はなくなってきているものの、改札口付近には引き続き時刻表を掲出しています。
続いてはこちら。
まるで間違い探しのようですが、改札上、電光掲示板の間の時計が無くなっています。
こちらも下りと上りの掲示板の間にあったはずの時計が撤去されている。
普段使う駅ではあまり使用しないけど、慣れてない駅を使うときに時間と乗り場、あと何分で出発かを一度に確認出来て便利だったのになぁ~・・・
こんな感じで駅の時計も2021年11月から撤去されつつあります。
なお、撤去はJR東管内1626駅のうち500駅が対象となっており、10年間で行う予定だそう。
対象は「乗客数が1日1万人未満の駅」「老朽化が進んでいる時計」「更新時期が近い時計」のいずれかが該当していた場合らしいです。
駅から時計と時刻表が無くなった理由は?
ではなぜ駅から時計と時刻表が消えているのでしょうか?
廃止の理由①スマホ化
これが一番大きな理由です。
スマホの普及により時間の確認や経路、乗換案内も簡単に調べられるようになりました。
これにより時計やホーム内の案内板、ポケット時刻表を利用する人が減ったことが理由の一つです。
廃止の理由②メンテナンスの手間と経費削減
実は駅の時計は電波状況が悪い場所でもズレずに同じ時刻を刻む必要があるため通信ケーブルでつながっています。
配線の「親時計」と同期することで時刻が自動修正され、もちろん電池切れの心配もないのですが、それの配線の交換や修理で年間約4億円のコストがかかるそうです。
ただ設置されている時計と思っていましたが、こんなにコストがかかっていたなんて知りませんでした・・・
時刻表もダイヤ改正の度に修正をしていると、膨大なコストや手間がかかります。
アプリならばメンテナンスの負担も人件費も大幅に軽減できますよね。
廃止の理由③コロナ禍で追い打ち
鉄道事業の費用は修繕費や減価償却費などの固定費が9割を占めます。
そのため列車運航を全面停止しても経費はほぼ変わらないそうです。
JR東日本は2022年、コロナ禍で鉄道事業で1230億ほどの営業損失が見込まれています。
今年だけでなく、ここ数年はどの業界も苦しめられてきたんじゃないでしょうか。
飲食店だけでなく、旅行会社や鉄道会社、観光事業やホテルなんかもそうですよね。
このような理由で時刻表や駅の時計が撤去されているというわけです。
時代の流れや今の状況的には致し方のない選択なのかもしれませんが、スマホを持っていない世代の方は困りそうですよね。
みんなの反応
今回のニュースについてネットの反応はどういった声が多いのでしょうか?
時刻表が案内掲示板から無くなっている件については・・・
一方、駅から時計が無くなっている件については・・・
列車が1時間に1本だったり、1日に数本しかないような駅だったら現在時刻の確認も必要なので駅の時計も大事になってくるでしょうが、
短いと数分おき、長くても10-15分に1本は電車が来る環境にいると、駅の時計を本当に見ていないなと気付きました。腕時計やスマホ、ガラケーで現在時刻が確認できる現代では公共施設に必ずしも時計は必要ないのでしょうね。あくまでも事業者のサービス的な立ち位置になっていくのでしょう。
電車代の値上げは30年経っても数十円。
そりゃ、無駄は省くでしょう。
昨今、税金が高いだのすぐ言うけど、出来ているものにも目を向けないと。
無いよりあった方が便利は良いが、そのコストを利用者が負担できるかどうかが問題。
多分、コストが料金に跳ね返るのなら撤去やむなしと言うことになると思います。
ある方が良いなと設置するは明確な違いがありますし、時間を知りたければ自分の時計で好きなだけ確認すればよいし、自分の時計の利用価値が上がって良いのではないでしょうか。
「電波時計にすればいい」といってる人に知ってほしい。
駅の建物は大きく、頑丈です。電波時計の採時に使う電波は通り抜けられないことが多いのです。
そうすると時計はどんどん狂っていきます。時間に正確であるのが日本の鉄道会社の商品価値である以上、狂った時計を駅に置いておくわけにはいきません。
だから敢えて「有線で親時計と同期する」システムにしているんです。これなら電波暗室となる駅でも正確な時刻を現示できるから。
一応携帯電話の電波は駅の建物でも通り抜けますが、「携帯電話の電波から採時して時刻を現示する時計」の開発やシステム構築にコストがかかるので、それならスマホで見ればいい、となるのは仕方ないと思います。
せめて改札付近の発車標付近には残してほしいです。
いつ発車するか表示しているのに現在時刻を確認するのに目線を動かさないといけないのは不便だし、スマホ見るために人が滞留してしまうのではないでしょうか。
NTP時計ならPoEで動きますし、発車標もネットワークに繋がっているでしょうから発車標の一部とすればメンテナンス費用もそんなにかからないのではないでしょうか。
全体的な意見としては、時刻表は結構「不便に感じている」人もいましたが、時計に関しては「あった方が良いけど仕方ないのかな」という意見が多いように感じました。
反対意見としては、やはり
「アナログ人間には困る」
「歩きスマホが助長される」
「時間を正確に運営している鉄道会社が時計無くすってどうなの?」
などの意見がありました。
反対に賛成意見としては
「無料設置ならいいが、コストが料金として利用者負担になるなら設置しなくてよい」
「代用の時計も開発やシステム構築にコストがかかるので、それならスマホで見れば良いとなるのは仕方ない」
などの意見がありました。
時刻表に困ったら…おすすめアプリ
駅のホームから時刻表や案内板が消えてきている…
そうはいっても困りますよね。
時刻表や乗換に困ったときにおすすめのアプリをついでに紹介します。
駅探
- 電車と路線バスの両方の時刻表や運行情報を得ることができるので、電車とバスを両方利用する方にぴったり
- 「迂回検索」を突然のダイヤの乱れにも対応できる
- 現在位置から自宅までをボタン1つタップするだけで手軽に検索できる
悪天候や事故などによる遅延や運転見合わせの情報がリアルタイムで入手でき、「迂回検索」により運休や遅延している区間を回避する最善のルートを検索することが可能。
電車が止まってしまった場合はバスを使って、バスが止まっている場合は電車を使って、目的地にたどり着ける情報を提供してくれます。
Yahoo!乗換案内
- 駅、バス停、住所、施設名、ランドマークを入力して、電車の乗換検索や徒歩ルーをトータルに案内してくれる
- 乗り換えや到着までの所要時間を表示するので、外回りの多いビジネスマンにおすすめ
- 遅延、運休、運転見合わせなど最新の運行情報がリアルタイムで表示されるので、遅延情報を見逃すことがない
駅やバス停はもちろん、住所、施設名、ランドマークを入力するだけで、乗り換え案内、到着ホーム、改札口、目的地までの徒歩ルートなどをトータルに案内してくれます。
遅延情報もリアルタイムで表示され、乗り換えや到着までの所要時間を表示してくれるので、初めて行く場所でもはっきりと到着時間が分かります。
乗換ナビタイム
- 出発駅から到着駅までのルートを、時間が短い順、運賃の安い順、乗り換え回数が少ない順など、ニーズに応じて選びたい方におすすめ
- よく使うルートをルート履歴やルートメモから、素早く検索できる
- 電車の混雑状況が分かるので、混雑を避けたい方や座って行きたい方におすすめ
出発駅から到着駅までのルートを所要時間、運賃、乗り換え回数、階段を避ける、定期区間優先など、7つの設定から検索できるのが魅力。
ベビーカーでのお出かけなら階段を避けたり、時間はかかっても乗り換えの少ないルートを選んだりと、フレキシブルな使い方ができます。
ジョルダン乗換案内
- 乗り遅れたら1本後、ちょっと早めに到着したら1本前と、「再検索機能」を使って素早く検索したい方におすすめ
- JR、私鉄、地下鉄、バスなどの時刻表を網羅しているので、どんな交通機関を利用する時も便利
- 紅葉情報、映画情報、温泉やレジャー施設の情報など、最寄りの駅の近隣情報が充実している
予定が変わってしまった時や乗り換えがうまくできなかった時も、「再検索機能」で現在の時間に合わせて素早く再検索できます。
JR、私鉄、地下鉄、バスと、様々な交通機関の情報を得られるので、時刻表や経路検索は一つのアプリで済ませられます。
駅すぱぁと
- JR、私鉄、地下鉄、バス路線を網羅しており、複数の交通機関を使う方のにおすすめ
- 新幹線の時刻やグリーン券、特急券などの特別料金案内があり、出張や旅行の計画に役立つ
- 「発車タイマー」で電車が発車するまでの時間を表示してくれるので乗り遅れを防げる
JR、私鉄、地下鉄、新幹線、バス路線、飛行機など、全国のあらゆる公共交通機関を網羅した無料アプリです。グリーン券や特急券などの特別料金の案内もあり、出張や旅行の計画にも便利。
地方の路線図や時刻表も入っているので、日本全国どこへ行っても『駅すぱあと』があれば安心です。
上記以外にもJR公式から出ているものや他の色々な会社から出ているアプリもありますので自分の用途に合わせて使ってみてもいいと思います。
まとめ
JR駅の時計と時刻表が少なくなっている理由は
①スマホの普及で時刻表や駅の時計を利用する人が少なくなっていった
②メンテナンスの手間と経費削減のため
③コロナ禍が追い打ちをかけた
の3点が主な理由でした!
みんなの反応としては、
「スマホを利用しない人は不便」
「歩きスマホによる事故や改札や入り口前での渋滞が懸念される」
という意見もありましたが、
「あった方が良かったが、無くても困らない」
「コストを考えると利用料金が値上げされるくらいならなくても構わない」
というような意見が多かったです。
ポケット時刻表なんかは好きで集めている人などは少し残念かもしれませんね。
当たり前にあったものが無くなっていくのは寂しい気がしますが、スマホの普及とともに
「時間は自分のスマホか腕時計で確認するのが当たり前」
「道案内や乗換はスマホで家から案内が当たり前」
というのがもう社会の流れになっているのかもしれませんね。
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